2006年2月14日

イランが核問題をめぐる欧州諸国との交渉を打ち切り、ウランの濃縮を開始したことで、中東の緊張はいっそう高まりつつあります。ヨーロッパから中東地域へは飛行機で3時間から4時間で着いてしまうので、日本に比べると中東の安全保障問題へのヨーロッパ人の関心は、日本と比べ物にならないくらい高いのです。私も毎年1回は行きますが、「すぐとなりの地域」というイメージがあります。特にポピュリストで狂信的な大統領がイランで登場したことは、欧米にとって不幸であります。イランはメルケル首相をヒトラーにたとえるなど、不審な言動が目立っています。昨日もあらためて「ホロコーストは神話だ」と否定しました。

私はイスラエルがかつて空爆でイラクの原子炉を破壊したことがあるように、今回もイランの核施設を攻撃するための、準備を水面下で着々とすすめていると思っています。彼らは、自国の安全のためには手段を選ばないというのが原則です。またイランの対空部隊は、弱体化していると言われます。

アメリカはイラクの泥沼に足を取られているため、こちらには大軍を回すことはできないでしょう。

ふたたび戦争を告げる鐘の音が流れ始めたようです。